医療用医薬品成分

マレイン酸メチルエルゴメトリン

解説

『マレイン酸メチルエルゴメトリン』は、女性の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

麦角アルカロイドの一つで、子宮平滑筋に選択的に作用するとともにα受容体を阻害し、子宮平滑筋の収縮を促進させる効果を示します。また、子宮平滑筋を収縮させ血管を圧迫することによって止血する作用もあるので、子宮出血の予防に用いられています。

使用上の注意

使用してはいけない場合

マレイン酸メチルエルゴメトリン過敏症、麦角アルカロイド過敏症、重度虚血性心疾患、虚血性心疾患の既往、敗血症、HIVプロテアーゼ阻害剤使用者、エファビレンツ使用者、アゾール系抗真菌薬使用者、エルゴタミン使用者、ジヒドロエルゴタミン使用者、スマトリプタン使用者、児頭娩出前、妊婦

慎重に使用すべき場合

高血圧、妊娠高血圧症候群、心疾患、閉塞性血管障害、肝疾患、腎疾患

副作用

胸痛、胸部圧迫感、興奮、吐き気、嘔吐、腹痛、過敏症状(発疹、かゆみなど)、胃腸障害、血圧上昇、脈の異常、頭痛、ねむけ、めまい、のどの渇き、耳鳴り、ほてり、筋肉痛、アナフィラキシー様症状

重大な副作用

冠動脈攣縮、狭心症、催不整脈、心筋梗塞

本成分を用いた医薬品