医療用医薬品成分

フェニトイン

解説

『フェニトイン』は、神経の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

脳の中枢に働いて電位依存性ナトリウムチャネルを阻害する作用があるため、興奮性伝達を抑制して神経膜を安定化させ、てんかんの痙攣発作時の反復的な脱分極を抑制する効果を示します。

使用上の注意

使用してはいけない場合

フェニトイン過敏症、ヒダントイン系化合物過敏症、タダラフィル使用者、重度心機能障害、重度肝機能障害、腎機能障害、肺機能障害、急性間欠性ポルフィリン症、ボリコナゾール使用者

慎重に使用すべき場合

肝機能障害、血液異常、薬物過敏症、甲状腺機能低下症、糖尿病、妊婦

副作用

血液障害、中毒性表皮壊死症、過敏症候群、SLE様症状、間質性肺炎、横紋筋融解症、急性腎不全、間質性腎炎(乏尿、発熱、倦怠感、浮腫などの症状)、肝機能障害、歯肉増殖症(歯肉の腫れ)、くる病、骨軟化症、貧血、黄疸、神経過敏、視覚異常、嘔吐、歯牙の形成不全、めまい、運動失調(複雑な動作や作業ができない)、不眠、吐き気、便秘、頭痛、注意力低下、集中力低下、反射運動能低下、けいれんの増悪、てんかんの増悪、発熱、多毛、不随意運動

重大な副作用

皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、血小板減少、再生不良性貧血、赤芽球癆、単球性白血病、無顆粒球症、溶血性貧血、過敏症状(発疹などのアレルギー症状)、劇症肝炎、悪性リンパ腫、小脳委縮、悪性症候群(発熱、意識障害、筋強剛、不随意運動、発汗、頻脈などの症状)

本成分を用いた医薬品