医療用医薬品成分

ピルフェニドン

解説

『ピルフェニドン』は、呼吸器系の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

詳しい作用機序は解明されていないものの、炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-1、IL-6など)の産生抑制、抗炎症性サイトカイン(IL-10)の産生亢進、リンパ球のTh2型への偏りの改善(Th1・Th2バランスの修正)に繋がるIFN-γレベルの低下を抑制、線維化形成に関与する増殖因子(TGF-β1、b-FGF、PDGF)の産生抑制など、各種サイトカインおよび増殖因子の産生を調節する作用によって肺の線維化を阻止すると考えられています。

使用上の注意

使用してはいけない場合

ピルフェニドン過敏症、妊婦

慎重に使用すべき場合

肝機能障害、腎機能障害、高齢者、授乳婦

副作用

光線過敏症、発疹、かゆみ、紅斑、食欲不振、胃不快感、吐き気、肝機能障害、黄疸、ねむけ、めまい、頭痛、白血球増加、好酸球増加、白血球減少、血小板減少、倦怠感、発熱、味覚異常、筋肉痛、関節痛

重大な副作用

無顆粒球症、好中球減少

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ピレスパ