医療用医薬品成分

ビキサロマー

解説

『ビキサロマー』は、循環器系の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

非吸収性のアミン機能性ポリマーで、陽性荷電状態のアミノ基を介するイオン結合および水素結合によって消化管内の食物中に含まれるリン酸と結合・吸着する作用があるため、糞中へのリン排泄を促進する効果を示します。そのため、体内へのリン吸収が阻害されて血中リン濃度が低下します。

使用上の注意

使用してはいけない場合

ビキサロマー過敏症、腸閉塞

慎重に使用すべき場合

便秘、腸管閉塞、腸管憩室、腹部手術、痔疾患、消化管潰瘍、消化管潰瘍の既往、重度消化管運動障害

副作用

硬便、腹部不快感、腹部膨満感、下痢、悪心、腹痛、痔核、かゆみ、下肢静止不能症候群、口の渇き、回転性めまい

重大な副作用

虚血性腸炎、消化管出血、消化管潰瘍、便秘、便秘憎悪、腸管穿孔、腸閉塞、憩室炎、肝機能障害

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

キックリン