医療用医薬品成分

バルガンシクロビル塩酸塩

解説

『バルガンシクロビル塩酸塩』は、感染症などの薬に用いられる医薬品成分です。

作用

体内に吸収されると活性体のガンシクロビルとなり、サイトメガロウイルスのDNAポリメラーゼを阻害する作用があるため、DNA合成を妨害してサイトメガロウイルスの増殖を抑制する効果を示します。免疫力低下時のサイトメガロウイルス感染による肺炎や網膜炎などの治療に用いられています。

使用上の注意

使用してはいけない場合

妊婦、好中球減少、血小板減少、バルガンシクロビル塩酸塩過敏症

慎重に使用すべき場合

薬剤などによる白血球減少の既往、肝機能障害、腎機能障害、精神病、思考異常の既往、高齢者

副作用

白血球や血小板などの減少、腎機能障害、発熱、下痢、口腔カンジダ症、出血、腎不全、膵炎、深在性血栓性静脈炎、けいれん、幻覚、錯乱、昏睡、局初感染、全身感染、敗血症、消化管出血、循環器障害、呼吸器障害(呼吸困難など)、皮膚障害(皮膚炎・脱毛など)、弱視、網膜炎、眼痛、耳痛、味覚異常、精神症状(頭痛・不眠など)

重大な副作用

骨髄抑制、再生不良性貧血、過敏症状(発疹、かゆみなど)

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

バリキサ