医療用医薬品成分

ニコチン酸

解説

『ニコチン酸』は、ビタミン剤に用いられる医薬品成分です。

作用

ビタミンB群の一種で、組織の代謝を改善するとともに末梢血管を拡張する作用があるため、ペラグラなどのニコチン酸欠乏症を改善する効果を示します。また皮膚炎・湿疹・メニエール症候群・難聴などはニコチン酸不足で生じることもあるため、その場合はこの成分が処方されることもあります。

使用上の注意

使用してはいけない場合

ニコチン酸過敏症、重度低血圧、動脈出血

慎重に使用すべき場合

消化性潰瘍、消化性潰瘍の既往、肝疾患、肝疾患の既往、胆嚢疾患、胆嚢疾患の既往、耐糖能異常

副作用

蟻走感、吐き気、嘔吐、胃部重圧感、腹痛、下痢、頭重、顔面や皮膚の紅潮、頭部や手足の熱感、かゆみ、発汗、黄疸、のどの渇き、胃腸障害、頭痛、めまい、動悸、高尿酸血症

重大な副作用

過敏症状(発疹、唇の腫れなどのアレルギー症状)

本成分を用いた医薬品