医療用医薬品成分

トリメタジオン

解説

『トリメタジオン』は、神経の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

NMDA受容体チャンネル(グルタミン酸受容体のサブタイプ)に拮抗的に働いて受容体内へのカルシウムイオンの流入を抑制する作用があるため、NMDA受容体チャネルの活性化によって生じる膜電位の依存性を阻害する効果を示します。そのためシナプス間隙のグルタミン酸濃度が持続的に上昇し、異常に発生していた電気シグナル(シナプティックノイズ)を抑え、てんかんの定型欠伸発作(小発作)や小型の運動発作を抑える効果があります。

使用上の注意

使用してはいけない場合

トリメタジオン過敏症、重度肝機能障害、腎機能障害、重度血液障害、網膜・視神経障害、妊婦

慎重に使用すべき場合

薬剤過敏症

副作用

過敏症(発疹)、出血傾向、肝機能障害、黄疸、腎機能障害、ねむけ、めまい、頭痛、倦怠感、神経過敏、運動失調、不眠、性格変化、血圧低下、視覚異常、食欲不振、吐き気、嘔吐、体重減少、脱毛

重大な副作用

再生不良性貧血、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス様症状、中毒性表皮壊死症、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ミノアレ