医療用医薬品成分

テラプレビル

解説

『テラプレビル』は、肝臓の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

C型肝炎ウイルスの複製に関わる酵素であるプロテアーゼ(NS3-4Aプロテアーゼ)を阻害する作用があるため、C型肝炎ウイルスの増殖を強力に抑制する効果を示します。この成分は単独で用いられることはなく、インターフェロン(ペグイントロン)・リバビリン(レベトール)との3剤併用療法として用いられています。

使用上の注意

使用してはいけない場合

テラプレビル過敏症、テラプレビル重度皮膚障害、重度心疾患、異常ヘモグロビン症、キニジン使用者、ベプリジル使用者、フレカイニド使用者、プロパフェノン使用者、アミオダロン使用者、エルゴタミン使用者、ジヒドロエルゴタミン使用者、エルゴメトリン使用者、メチルエルゴメトリン使用者、ロバスタチン使用者、シンバスタチン使用者、アトルバスタチン使用者、バルデナフィル使用者、シルデナフィル使用者、タダラフィル使用者、ピモジド使用者、トリアゾラム使用者、アルフゾシン使用者、ブロナンセリン使用者、コルヒチン使用者、リファンピシン使用者

慎重に使用すべき場合

テラプレビル皮膚障害、インターフェロン製剤重度副作用の既往、リバビリン重度副作用の既往、ヘモグロビン濃度14g/㎗未満、好中球数2000/㎣未満、血小板数120000/㎣未満、女性、中枢神経障害、中枢神経障害の既往、精神機能障害、精神機能障害の既往、心疾患、心疾患の既往、痛風、痛風の既往、アレルギー素因、肝機能障害、ペグインターフェロン慎重投与者、アルファー2b慎重投与者、リバビリン慎重投与者、腎機能障害、高齢者

副作用

発疹、脱毛、薬疹、掻痒感、紅斑、発熱、倦怠感、インフルエンザ様症状、頭痛、不眠、味覚異常、浮動性めまい、感覚鈍麻、食欲減退、嘔吐、下痢、悪心、腹部不快感、口内炎、便秘、上腹部痛、口の渇き、関節痛、筋肉痛、背部痛、咳嗽

重大な副作用

皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、多形紅斑、薬剤性過敏症症候群、貧血、白血球減少、血小板減少、好中球減少、ヘモグロビン減少、敗血症、血液障害、肺塞栓症、血栓塞栓症、失神、せん妄、意識消失、躁状態、抑うつ、呼吸困難、網膜症、自己免疫疾患、白内障、糖尿病、急性腎不全、無顆粒球症、中毒性表皮壊死融解症

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

テラビック