医療用医薬品成分

デフェラシロクス

解説

『デフェラシロクス』は、代謝性疾患の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

3 価の鉄に高い選択性を示す成分で、肝臓・心臓・細網内皮系細胞などに存在する過剰な鉄と2:1の割合で結合してキレートを形成する作用があるため、胆汁を介し糞便中に鉄を排泄させる効果を示します。継続的に輸血(特に赤血球輸血)することによって過剰に鉄が蓄積した際に用いられます。

使用上の注意

使用してはいけない場合

デフェラシロクス過敏症、重度腎機能障害、高リスク骨髄異形成症候群、悪性腫瘍

慎重に使用すべき場合

腎機能障害、腎機能低下剤使用者、肝機能障害

副作用

下痢、吐き気、腹痛、消化不良、過敏症(発疹、かゆみ)、食欲不振、浮腫、頭痛

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー様症状、急性腎不全、肝炎、胃潰瘍、聴力異常、水晶体混濁

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

エクジェイド懸濁用