医療用医薬品成分

チオプロニン

解説

『チオプロニン』は、肝臓の薬代謝性疾患の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

肝臓代謝機能に関わるSH酵素を活性化させる作用があるため、過酸化脂質の生成を抑制するとともに肝疾患に伴う代謝障害を改善する効果を示します。また、膜機能障害あるいはタンパク質凝集などの白内障進行の原因となる各種の変化を抑制する作用もあるため、白内障の進行を防止する効果も示します。その他、体内に侵入した水銀の排泄を促進する作用や、結石形成の原因ともなる尿中シスチンを低下させる作用もあります。

使用上の注意

使用してはいけない場合

チオプロニン過敏症

慎重に使用すべき場合

妊婦

副作用

肝機能障害、過敏症状(発疹、かゆみなどのアレルギー症状)、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、無顆粒球症、重症筋無力症、多発性筋炎、だるさ、手足のしびれ

重大な副作用

間質性肺炎、中毒性表皮壊死症、天疱瘡様皮膚病変

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

チオラ