解説
『ゾルミトリプタン』は、
頭痛の薬に用いられる医薬品成分です。
作用
セロトニン受容体(5-HT1B/1D)に選択的に働くとともに三叉神経に作用して炎症を引き起こす神経ペプチド(CGRP)を抑制する作用があるため、拡張した頭蓋内の血管を収縮することによって速やかに片頭痛の症状を改善する効果を示します。しかし、この成分は片頭痛の発作そのものに効くものであり、発作を予防する効果はありません。
使用上の注意
使用してはいけない場合
虚血性心疾患の既往、脳血管障害の既往、ゾルミトリプタン過敏症、末梢血管障害、エルゴタミン使用者、エルゴタミン誘導体含有製剤使用者、5-HT1B/1D受容体作動薬使用者、モノアミン酸化酵素阻害剤使用者、モノアミン酸化酵素阻害剤使用後2週間以内
慎重に使用すべき場合
虚血性心疾患の可能性、てんかんの可能性、痙攣の可能性、脳血管障害の可能性、肝機能障害、ウォルフ・パーキンソン・ホワイト(WPW)症候群、心臓副伝導路性の不整脈
重大な副作用
過敏症状(発疹、かゆみなどのアレルギー症状)、アナフィラキシーショック、アナフィラキシー様症状、不整脈、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞など)、頻脈、下痢、腹痛、てんかん様発作、多尿、頻尿