解説
『グリコピロニウム臭化物』は、
呼吸器系の薬に用いられる医薬品成分です。
作用
気管支にある副交感神経アセチルコリン受容体と結合して働きを阻害する作用があるため、副交感神経が抑制されて気管支平滑筋の収縮が緩み、気道を広げる効果を示します。この成分は交感神経β刺激薬より効力・速効性ともに劣るものの、安全性が高く、作用持続時間が長いのが特徴です。
使用上の注意
使用してはいけない場合
閉塞隅角緑内障、排尿障害、グリコピロニウム臭化物過敏症
慎重に使用すべき場合
心不全、心房細動、不整脈、不整脈の既往、重度腎機能障害、前立腺肥大
副作用
鼻炎、膀胱炎、鼻咽頭炎、高血糖、糖尿病、不眠症、動悸、胃腸炎、口内乾燥、発疹、尿閉、四肢痛、排尿困難、疲労、無力症