医療用医薬品成分

カルベジロール

解説

『カルベジロール』は、心臓の薬血圧の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

交感神経α受容体とβ受容体と結合して働きを遮断する作用があるため、血管を拡張させるとともに血液の拍出量を減らし、血圧を下げる効果を示します。また効力比が1:8でβ受容体の方が高く、心臓の異常な収縮を鎮めて負担を軽減させるため狭心症の症状の改善に用いられています。

使用上の注意

使用してはいけない場合

気管支喘息、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、著しい徐脈、心原性ショック、うっ血性心不全、右心不全、妊婦

慎重に使用すべき場合

特発性低血糖症、糖尿病、重度肝機能障害、重度腎機能障害、徐脈

副作用

息切れ、低血圧、喘息、胃部不快感、脱力感、血糖値上昇、涙液の減少、むくみ、動悸、徐脈(脈が遅くなる)、めまい、頭痛、頭重感、耳鳴り、手の震え、ねむけ、倦怠感(だるさ)、吐き気、嘔吐、肝機能障害、急性腎不全

重大な副作用

うっ血性心不全、催不整脈、アナフィラキシー様症状、過敏症状(発疹・発赤などのアレルギー症状)

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

アーチスト

[ジェネリック医薬品]

アーチワンアテノートアニストカルベジロール