医療用医薬品成分

塩酸ラロキシフェン

解説

『塩酸ラロキシフェン』は、骨粗鬆症の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

骨の代謝に関わるエストロゲン受容体と結合し、骨を溶かす破骨細胞の寿命を縮めてその働きを抑制する作用があるため、エストロゲン低下による骨粗鬆症を改善するとともに予防する効果があります。また、乳腺に対してはエストロゲン受容体と結合して抗エストロゲン作用を示すため、乳がんの予防効果が期待できます。

使用上の注意

使用してはいけない場合

塩酸ラロキシフェン過敏症、静脈血栓症、肺塞栓症、妊婦

慎重に使用すべき場合

肝機能障害、腎機能障害

副作用

静脈血栓塞栓症、血中カルシウム減少、血中アルブミン減少、肝機能障害、皮膚炎、皮膚瘙痒症、腟分泌物、乳房緊満、体重増加、ほてり、発汗、下肢のけいれん、血液障害(ヘモグロビン・血小板・ヘマトクリット減少)、腹部膨満、吐き気、おくび、感覚減退、末梢性浮腫、表在性血栓性静脈炎

重大な副作用

過敏症状(発疹、かゆみなど)

本成分を用いた医薬品

[先発品]

エビスタ