医療用医薬品成分

塩酸プロメタジン

解説

『塩酸プロメタジン』は、パーキンソンの薬アレルギーの薬に用いられる医薬品成分です。

作用

アレルギー反応を引き起こすヒスタミンという化学伝達物質が結合するH₁受容体と結合し、ヒスタミンの作用を阻害するとともにヒスタミンの遊離作用も抑制する効果があるため、アレルギー疾患の治療薬として用いられています。またこの成分はH₁受容体に対する選択性が低いため、ムスカリン受容体・セロトニン受容体などとも結合して抗コリン作用や抗セロトニン作用が発揮されるため、ふるえをともなうパーキンソン症状、吐き気・嘔吐、乗り物酔い、不眠などにも効果を示します。

使用上の注意

使用してはいけない場合

塩酸プロメタジン過敏症、フェノチアジン系化合物過敏症、緑内障、下部尿路閉塞性疾患

慎重に使用すべき場合

肝機能障害、脱水状態、栄養不良、妊婦

副作用

口の渇き、頭痛、めまい、耳鳴り、神経過敏、嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛、血圧上昇、起立性低血圧、頻脈、せき、振戦

重大な副作用

悪性症候群、過敏症状(発疹、かゆみなどのアレルギー症状)、日光過敏症(日光に当たると、発疹が出る)、肝機能障害、視力障害、倦怠感、吐き気、ねむけ、不安、興奮、不眠、けいれん、動悸、発汗

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ヒベルナピレチア