医療用医薬品成分

アデホビルピボキシル

解説

『アデホビルピボキシル』は、肝臓の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

有効成分はアデホビルで、細胞内のB型肝炎ウイルスの増殖に必要な逆転写酵素の作用を阻害する効果があるため、血液や肝臓内のウイルスの量を減少させる効果を示します。この成分は慢性B型肝炎だけでなく、B型肝硬変の際にラミプジンと一緒に用いられることもあります。

使用上の注意

使用してはいけない場合

アデホビルピボキシル過敏症、重度腎機能障害

慎重に使用すべき場合

腎機能障害、妊婦、高齢者

副作用

腎機能障害、腎不全、腎尿細管障害、ファンコニ症候群(腎性糖尿、蛋白尿、低リン血症を伴ったくる病を主徴とする症候群)、血中リン減少、ミオパシー(主として骨格筋を侵す筋障害)、骨軟化症、乳酸アシドーシス及び脂肪沈着による重度の肝腫大(脂肪肝)、吐き気、腹痛、鼓腸、下痢、消化不良、頭痛、無力症

重大な副作用

過敏症状(発疹、かゆみなど)

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ヘプセラ