医療用医薬品成分

塩酸サプロプテリン

解説

『塩酸サプロプテリン』は、代謝性疾患の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

アミノ酸の一種であるフェニルアラニンの代謝に関与する成分で、脳内神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンを増やしてフェニルアラニンの代謝を正常化させ、血清フェニルアラニン値を適正な値に維持する効果があります。主にフェニルアラニンの代謝に必要な酵素を生まれつき持っていない小児に用いられ、高フェニルアラニン血症による精神発達障害を防ぎます。

使用上の注意

慎重に使用すべき場合

脳の器質的異常、てんかん、痙攣発作、重度肝機能障害、薬物アレルギー、栄養不良、妊婦、授乳婦

副作用

ミオクローヌス、意識障害、筋緊張亢進、吃音、口唇不随意運動、流涎、斜視、眼球偏位、肝機能障害、睡眠障害、頻尿、多動、興奮、チック、神経過敏、多幸感、けいれん、失神発作、夜尿、多尿、軟便、食欲不振

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ビオプテン