医療用医薬品成分

アスピリン・ダイアルミネート

解説

『アスピリン・ダイアルミネート』は、循環器系の薬解熱鎮痛剤抗炎症剤に用いられる医薬品成分です。

作用

アスピリンが胃酸で溶かされず小腸から吸収されるように、耐酸性のコーティングを施して胃腸を荒らす副作用を起こさないように工夫された薬です。作用はアスピリンと同じで、多量投与で脳の体温調節中枢に作用して熱を下げるとともに痛覚中枢の興奮を抑える作用があるため、身体各種の痛みや発熱を抑える効果を示します。また少量投与で血小板凝集を抑えて血液凝固を阻害するため、血中の血栓や塞栓の形成を防ぐ効果を示し、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・一過性脳虚血発作などの予防などに用いられています。

使用上の注意

使用してはいけない場合

アスピリン・ダイアルミネート過敏症、サリチル酸系製剤過敏症、消化性潰瘍、出血傾向、重度血液異常、重度肝機能障害、重度腎機能障害、重度心機能不全、アスピリン喘息、アスピリン喘息の既往、インフルエンザ、水疱瘡、スルフィンピラゾン使用者、出産予定12週以内

慎重に使用すべき場合

消化性潰瘍の既往、血液異常、血液異常の既往、肝機能障害、肝機能障害の既往、腎機能障害、腎機能障害の既往、心機能異常、薬剤過敏症の既往、気管支喘息、手術前1週間以内、妊婦

副作用

食欲不振、吐き気、嘔吐、胃部不快感、胸焼け、便秘、下痢、胃炎、腹痛、耳鳴り、難聴、興奮、胃腸障害、血液障害、痒疹、発汗、めまい、頭痛、肝機能障害、腎機能障害、血圧低下、みぞおちの痛み、気管支炎、鼻炎、鼻出血、結膜炎、角膜炎、過呼吸、倦怠感、低血糖

重大な副作用

肺出血、血小板減少、白血球減少、黄疸、消化性潰瘍、ショック、アナフィラキシー様症状、出血(脳・眼底・消化器など)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死症、再生不良性貧血、喘息発作、じんましん

本成分を用いた医薬品