医療用医薬品成分

アストモリジン

解説

『アストモリジン』は、呼吸器系の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

アストモリジンはプロキシフィリン・塩酸エフェドリン・フェノバルビタールを複合した成分で、プロキシフィリンにはホスホジエステラーゼを阻害してサイクリックAMP(環状アデノシン一リン酸)の細胞内濃度を上昇させる作用、塩酸エフェドリンにはβ受容体を刺激する作用があり、これら2つの作用によって気管支を拡張させる効果を示します。またフェノバルビタールにはプロキシフィリンおよび塩酸エフェドリンによる中枢興奮作用を抑制する効果があります。

使用上の注意

使用してはいけない場合

キサンチン系薬剤による副作用の既往、バルビツール酸系化合物過敏症、アドレナリン使用者、イソプレナリン使用者

慎重に使用すべき場合

てんかん、甲状腺機能亢進症、腎疾患、心疾患、高血圧、糖尿病、緑内障、前立腺肥大症、急性間欠性ポルフィリン症、頭部外傷後遺症、動脈硬化症、妊婦

副作用

胃腸障害、腹部膨満感、胃部不快感、食欲不振、動悸、頭痛、不眠、ねむけ、吐き気、嘔吐、のどの渇き、排尿困難、顆粒球減少、血小板減少、呼吸抑制、肝機能障害

重大な副作用

意識障害、横紋筋融解症、けいれん、紅皮症、ショック、中毒性表皮壊死症、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、過敏症状(発疹、かゆみなどのアレルギー症状)、アナフィラキシー様症状

本成分を用いた医薬品