医療用医薬品成分

フェンタニル

解説

『フェンタニル』は、鎮痛剤がん・腫瘍の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

中枢および末梢神経系に広く分布するオピオイドμ受容体と結合することにより、神経伝達物質であるノルアドレナリンとセロトニンの両方の再取り込みを阻害して下行性痛覚抑制系を活性化させる作用があるため、痛みを和らげる効果を示します。麻薬系のオピオイド鎮痛薬成分で、鎮痛効果はモルヒネの150倍に相当すると言われています。

使用上の注意

使用してはいけない場合

フェンタニル過敏症

慎重に使用すべき場合

呼吸機能障害、喘息、徐脈性不整脈、肝機能障害、腎機能障害、脳の器質的異常、40℃以上の発熱、高齢者

副作用

ねむけ、吐き気、嘔吐、便秘、かゆみ

重大な副作用

呼吸抑制、依存性、意識障害、ショック、アナフィラキシー様症状、痙攣

本成分を用いた医薬品