解説
『シタラビンオクホスファート』は、
がん・腫瘍の薬に用いられる医薬品成分です。
作用
体内に吸収されると肝臓で代謝されてシタラビンとなり、がん細胞のDNAポリメラーゼを阻害してＤＮＡ合成を妨害し、がん細胞の増殖を抑制する効果を示します。この成分は造血器系への抑制効果が強いため、主に急性白血病などの治療に用いられています。
使用上の注意
使用してはいけない場合
シタラビンオクホスファート過敏症
慎重に使用すべき場合
骨髄機能抑制、薬物過敏症の既往、肝機能障害、感染症、妊婦
副作用
貧血、白血球減少、血小板減少、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、発熱、倦怠感、口内炎、腹痛、脱毛、血尿、下血、黒色便
重大な副作用
間質性肺炎、再生不良性貧血、脂肪肝、てんかん発作、乳酸アシドーシス、汎血球減少、無顆粒球症、過敏症状(発疹など)