医療用医薬品成分

エチドロン酸二ナトリウム

解説

『エチドロン酸二ナトリウム』は、骨粗鬆症の薬に用いられる医薬品成分です。

作用

骨の形成を抑制する作用と、骨の溶解を抑制する作用との2つの相反する働きがあります。これらの作用は服用量によって調整され、骨粗鬆症に用いられる他、脊髄損傷や人工股関節手術などで骨が出来てはならない部分に骨ができるのを抑制する時や、ベーチェット病という骨の変形や病的な骨折を生じる疾患の治療に用いられます。

使用上の注意

使用してはいけない場合

重度腎機能障害、骨軟化症、エチドロン酸二ナトリウム過敏症、妊婦

慎重に使用すべき場合

腎機能障害、消化性潰瘍、消化性潰瘍の既往、腸炎

副作用

腹部不快感、軟便、食欲不振、胸焼け、胃炎、汎血球減少症、顎骨壊死、顎骨骨髄炎、胃・十二指腸潰瘍、便秘、腹痛、吐き気、嘔吐、頭痛、肝機能障害、下痢、口内炎、咽頭痛、発熱

重大な副作用

無顆粒球症、大腿骨転子下および近位大腿骨骨幹部の非定型骨折、過敏症状(発疹など)

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ダイドロネル