医療用医薬品成分

リネゾリド

解説

『リネゾリド』は、感染症などの薬に用いられる医薬品成分です。

作用

細菌のリボソームだけを選択的に阻害する作用があるため、細菌のタンパク質合成を初期段階で抑制し、細菌を死滅させる効果を示します。ブドウ球菌や腸球菌などのグラム陽性菌に対して優れた効果があり、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌に対しても有効です。

使用上の注意

使用してはいけない場合

リネゾリド過敏症

慎重に使用すべき場合

貧血、骨髄抑制、長期間抗生物質使用者、重度腎機能障害、体重40㎏以下、授乳婦

副作用

味覚異常、下痢、吐き気、嘔吐、肝機能障害、頭痛、腟モリニア症、検査値の異常、霧視、耳鳴り、高血圧、静脈炎、舌炎、便秘、めまい、不眠、口の渇き、腹痛、疲労、寒け、多尿、腟炎

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー様症状、間質性肺炎、腎不全、貧血、白血球や血小板の減少、汎血球減少、視神経症、低ナトリウム血症、過敏症状(発疹、かゆみなど)

本成分を用いた医薬品

[先発医薬品]

ザイボックス