第2~第4腰神経より起こり、総腸骨動脈の後方を通って閉鎖動静脈とともに閉鎖孔を通過し、大腿に至ったところで前枝と後枝に分かれる神経。閉鎖神経前枝からは、短内転筋・長内転筋・薄筋などを支配する筋枝、大腿内側の皮膚の知覚を司る皮枝、股関節の知覚を司る関節枝が分岐する。閉鎖神経後枝からは、外閉鎖筋・大内転筋・小内転筋などを支配する筋枝、膝関節の知覚を司る関節枝が分岐する。もし短内転筋が閉鎖神経前枝から支配を受けない場合、後枝からの神経支配を受ける。