チモール混濁反応(TTT)

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検体
血清

血清に「チモール」という試薬を加え、その濁り方から血清タンパクの状態を調べる検査。「膠質反応検査」とも呼ばれる。
血清タンパクの約80%は肝臓で作られるため、それをみることにより「肝臓障害」や「自己免疫疾患」などの診断指標とする。

基準値

0~5クンケル単位

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 肝硬変
  • 慢性感染症
  • EBウイルス感染症
  • ネフローゼ症候群
  • 多発性骨髄腫
  • 胆汁うっ滞
  • 膠原病
  • 関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • 脂質代謝異常
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。