総タンパク(TP、total protein)

doctor iat
検体
血清

血清中に含まれる様々なタンパク質の総称である「血清総タンパク(TP)」の値を測定する検査。
約80%が肝臓で作られるタンパク質は、主に「アルブミン」と「グロブリン」で構成され身体の各所に用いられるため、その値は「肝臓疾患」や「代謝性疾患」「栄養状態」などの診断指標とされる。

基準値

6.5~8.3 g/dL

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 脱水
  • 自己免疫性疾患
  • 多発性骨髄腫
  • マクログロブリン血症
  • 本態性M蛋白血症
  • 痛風
  • 排泄低下型痛風
  • など

低値を示す疾患

  • 栄養障害
  • ネフローゼ症候群
  • 蛋白漏出性胃腸症
  • 吸収不良症候群
  • 肝硬変
  • 熱傷
  • 無γ-グロブリン血症
  • マラリア
  • クローン病(Crohn 病)
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。