体内の組織に広く分布するリン酸エステルを無機リンとアルコールに分解する作用を持つ酵素「アルカリフォスファターゼ(ALP)」の値を測定する検査。
肝臓・小腸・骨・胎盤など、いろんな組織の細胞に存在し、細胞の障害により血液中に流出するが、臓器・組織特異性が低いため「アイソザイム」と呼ばれる分子構造が異なる酵素を用いて障害部位を推定する。
ALPアイソザイムとして、ALP1~ALP6の6種があり、様々な疾患の診断指標とする。
38~113 U/L (IFCC法の場合)
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。