体内の組織に広く分布するブドウ糖がエネルギーを生み出す際に作用する酵素「乳酸脱水素酵素(LDH、LD)」の値を測定する検査。
心臓・腎臓・肝臓・骨格筋など、いろんな組織の細胞に存在し、細胞の障害により血液中に流出するが、臓器・組織特異性が低いため「アイソザイム」と呼ばれる分子構造が異なる酵素を用いて障害部位を推定する。
LDHアイソザイムには、LDH1~LDH5の5種があり、各アイソザイムの上昇比較により、「肝臓がん」「急性肝炎」「心筋梗塞」「貧血」などの診断指標とする。
120~240U/L
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。