成長ホルモン(GH)

doctor iat
検体
血清

下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモン「成長ホルモン(GH)」の値を測定する検査。
成長ホルモンは、成長促進を役割とするホルモンで、タンパク質合成促進・骨成長・血糖値の上昇・脂肪酸の遊離などの働きをするため「成長異常」などの診断指標となる。

基準値

男性 0.003~0.971 ng/mL (安静時)
女性 0.010~3.607 ng/mL (安静時)

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 末端肥大症
  • 巨人症
  • GH-RH産生腫瘍
  • 尿毒症
  • 拒食症
  • など

低値を示す疾患

  • 下垂体機能低下症
  • 肥満
  • 甲状腺機能低下症
  • GH単独欠損症
  • 性腺機能低下症
  • ターナー症候群(Turner 症候群)
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。