アドレナリン

doctor iat
検体
血漿

神経伝達物質のカテコールアミンに属する副腎髄質から分泌される「アドレナリン」の値を測定する検査。
カテコールアミンは、血圧上昇・心拍出量の増加・抹消血管調整・血糖増加・グリコーゲンの分解促進・遊離脂肪酸の増加・産熱・気管支拡張などの作用を持ち、身体活動性を高める物質であるため「循環器系疾患」「神経腫瘍」「精神症状」「消化器症状」など様々な疾患の診断指標となる。

基準値

100pg/mL 以下

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 褐色細胞腫
  • 交感神経芽細胞腫
  • うっ血性心不全
  • 腎不全
  • 本態性高血圧症
  • など

低値を示す疾患

  • 自律神経失調症
  • 起立性低血圧
  • アジソン病
  • 汎下垂体機能低下症
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。