下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモンの一種である「副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)」の値を測定する検査。
副腎皮質刺激ホルモンは副腎皮質に作用し、コルチゾールやアルドステロンの分泌を調整を担っているため「副腎の機能異常」や「下垂体の異常」などを診断する指標として用いられる。
副腎皮質刺激ホルモンは、ストレスや発熱・疼痛などの影響を受けやすく日内変動も大きいため、原則として「早朝空腹安静時」に実施され通常、コルチゾール検査と同時に行われる。
7.2~63.3 pg/mL
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。