クモ膜下腔に造影剤を注入し、X線で撮影して、その形態的な異常の有無を調べる検査。
「脊髄造影」は、「脊髄腫瘍」や「脊柱管狭窄症」、また脊髄膜の癒着などの診断指標となる。
概要 | この検査には腰椎穿刺と後頭下穿刺の二つの方法があり、通常は腰椎穿刺で行われ、患者は横向きで背中を丸めた状態で検査を受けます。 |
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メリット | 腰を曲げた時、伸ばした時、反らした時など、実際の生活で行う体制で撮影を行うことできるので、それぞれの動きに対する脊髄の状態を知ることが出来ます。 |
デメリット | 痛みを伴う検査であるとともに、検査後の安静時間が長くベッドの上での排泄となる。 |
注意事項 | ① 検査当日の飲食は検査の4時間前に済ませる ② 金属類はすべて取り外す ③ 造影剤でアレルギーが出る方は医師に申告する |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。