血管造影(Angio)

doctor iat
検査対象
血管

血管に造影剤を注入し、連続的にX線撮影を行って血管の形態的な異常の有無を調べる検査。
「血管造影」は、各臓器の血管の形状を知るだけでなく、腫瘍の一や大きさ、また周辺への転移の状態などを診断する指標にもなる。

検査の対象となる主な疾患

  • 副甲状腺がん
  • 肝臓がん
  • 腎臓がん
  • 膵臓がん
  • 動脈硬化症
  • 腹部大動脈瘤
  • 心筋梗塞
  • 脳腫瘍
  • 脳梗塞
  • くも膜下出血
  • 結節性多発性動脈炎
  • レイノー病
  • 骨肉腫
  • 肺塞栓症
  • バージャー病
  • ブロードβ病(broad-β 病)
  • 坐骨神経痛
  • など

備考

概要

「血管造影」は、太ももの付け根または腕の動脈から細い管(カテーテル)を通し、造影剤を目的の血管に流しながらX線撮影し、血管の状態や血液の流れを調べます。

メリット

身体各所の血管をはっきりと確認することができ、術前検査にも用いられています。

デメリット

造影剤注入時に灼熱感を伴うことがあります。また、カテーテルを用いて検査した場合には挿入部の出血が止まりにくいことがあります。

注意事項

①検査当日の朝食は絶食
②検査当日と翌日は入浴できない
③造影剤でアレルギーが出る方は医師に申告する
④喘息やそばアレルギーのある方、腎機能が低下している方は医師に申告する
⑤検査後6時間は絶対安静

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。