フェリチン(FRTN 、ft)

doctor iat
検体
血清

「鉄」と「タンパク質(アポフェリチン)」が結合した血清中のフェリチンの値を調べる検査。
「貧血の鑑別診断」および「膵臓がん」「肝臓がん」「肺がん」「「子宮がん」など様々な臓器の腫瘍マーカーとしても用いられる。

基準値

男性 16~275 ng/mL
女性 5~140 ng/mL

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • ヘモクロマトーシス
  • 白血病
  • 子宮体がん
  • 子宮頸がん
  • 腎臓がん
  • 肺がん
  • 膵臓がん
  • 肝臓がん
  • 悪性リンパ腫
  • 鉄芽球性貧血
  • ヘモジデローシス
  • 膵炎
  • 肝硬変
  • 肝炎
  • 溶血性貧血
  • 再生不良性貧血
  • 糖尿病
  • 心筋梗塞
  • 神経芽腫
  • など

低値を示す疾患

  • 鉄欠乏性貧血
  • 消化管腫瘍
  • 消化管潰瘍
  • 多血症
  • ビタミンC欠乏症
  • 潜在性鉄欠乏症
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。