悪夢障害診断検査

doctor iat
検査対象
悪夢障害

自分の身に危険がおよぶような悪夢を繰り返し見る、などといった症状や病態を示す精神疾患「悪夢障害」を診断するための検査。
本人の主観および家族など周囲の人々による客観的観察により得られる情報をもとに、DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)・ICD(国際疾病統計分類)等の基準に基づき医師が問診、診察を行い診断が下される。

診断基準 DSM-5 「悪夢障害(Nightmare Disorder)」より

  • A.長引いた非常に不快な、詳細に想起できる夢が反復して生じる。その夢は通常、生存、安全、または身体保全への脅威を回避しようとする内容を含み、一般的には主要睡眠時間帯の後半に起こる。
  • B.不快な夢から覚めると、その人は急速に見当識と意識を保つ。
  • C.その睡眠障害は、臨床的に意味のある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
  • D.その悪夢症状は、物質(例:乱用薬物、医薬品)の生理的作用によるものではない。
  • E.併存する精神疾患および医学的疾患では、不快な夢の訴えの主要部分を十分に説明できない。

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。