身体醜形障害診断検査

doctor iat
検査対象
身体醜形障害

外見を異常に気にする・過剰な身繕い・繰り返し鏡を見る、などといった症状や病態を示す精神疾患「身体醜形障害」を診断するための検査。
本人の主観および家族など周囲の人々による客観的観察により得られる情報をもとに、DSM(精神疾患の診断・統計マニュアル)・ICD(国際疾病統計分類)等の基準に基づき医師が問診、診察を行い診断が下される。

診断基準 DSM-5 「身体醜形障害(Body Dysmorphic Disorder)」より

  • A.1つまたはそれ以上の知覚された身体上の外見の欠陥または欠点にとらわれているが、それは他人には認識できないかできても些細なものに見える。
  • B.その障害の経過中のある時点で、その人は、外見上の心配に反応して、繰り返し行動(例:鏡による確認、過剰な身繕い、皮膚むしり、安心希求行動など)、または精神的行為(例:他人の外見と自分の外見を比較する)を行う。
  • C.その外見へのとらわれは、臨床的に意味ある苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
  • D.その外見えのとらわれは、摂食障害の診断基準を満たしている人の、肥満や体重に関する心配ではうまく説明されない。

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。