チェーン膀胱尿道造影(Chain-CG)

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検査対象
膀胱、尿道など

「チェーン膀胱尿道造影」は、尿道口からチェーン付きカテーテルを挿入し膀胱を造影剤で膨らませ、膀胱や尿道の状態をX線で撮影する検査。
主に女性を対象に行う検査で「腹圧性尿失禁」の診断に用いられる。

検査の対象となる主な疾患

  • 腹圧性尿失禁
  • 膀胱下垂
  • など

備考

概要

尿道からチェーン付きカテーテルを入れて膀胱に造影剤を最大尿意(300ml)まで注入し、平静時と腹圧時の正面像・側面像をX線撮影する検査です。この検査は女性のためのもので、尿の漏出を防止し膀胱を支えている骨盤底筋や括約筋の状態、膀胱・尿道の位置的異常などを調べることができます。

メリット

膀胱や尿道の形態異常や腹圧性尿失禁を調べることもできます。

デメリット

検査時に多少の痛みを感じる場合がある他、検査後にも少量の出血がみられる可能性があります。

注意事項

①検査前に排尿する
②造影剤の排泄や感染症予防のため、検査後は水分を多めに取る

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。