膀胱鏡で尿道から尿管内にカテーテルを挿入し、ヨード系造影剤を腎盂内に直接注入して腎杯・腎盂・尿管の状態をX線で撮影し、その形態的な異常の有無を調べる検査。
「逆行性腎盂造影(RP)」は、「腎臓結石」「腎盂腫瘍」「尿管狭窄」など、尿路系の疾患の診断に用いられる。
概要 | 鎮痛剤を筋肉注射し、麻酔薬を含むゼリーを塗った膀胱鏡を尿道口から膀胱へ入れ、その膀胱鏡の中を通したカテーテルを尿管口から尿管・腎盂まで挿入して造影剤を注入し、腎臓・尿管・膀胱の異常や結石の有無を調べることが出来ます。 |
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メリット | 静脈性腎盂造影や点滴静脈性腎盂造影ではよく見えなかった部位や、その他の異常を明らかにすることができます。 |
デメリット | この検査では腎機能を調べることはできません。また検査後1時間程度は安静にする必要があり、少量の血尿が半日ほど続く場合があります。 |
注意事項 | ①検査前にはなるべく排尿・排便する ②造影剤の排泄や感染症予防のため、検査後は水分を多めに取る ③造影剤でアレルギーが出る方は医師に申告する ④アレルギーを持っている方や妊娠している方は医師に申告する |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。