性腺ホルモンの一つである黄体ホルモンのうち、エストロン(E1)とエストラジオール(E2)が肝臓で代謝・合成される「エストリオール(E3)」の値を測定する検査。
エストリオールは、妊娠時には胎児の副腎や胎盤でも産生・合成され増加するため、胎児や胎盤の様子を知ることが可能となり「多胎妊娠」や「胞状奇胎」「子宮内胎児死亡」などの診断指標に用いられる。
妊娠 | 21 - 24週 | 6,700~23,700μg/day |
25 - 28週 | 8,250~31,500μg/day | |
29 - 32週 | 9,450~33,400μg/day | |
33 - 36週 | 11,500~74,200μg/day | |
37 - 40週 | 17,400~87,300μg/day | |
女性 | 卵胞期 | 1.0~8.0μg/day |
排卵期 | 2.0~20μg/day | |
黄体期 | 5.0~30μg/day | |
男性 | 0.3~10μg/day |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。