経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)

doctor iat
検体
全血

ブドウ糖を経口摂取し血中濃度の時間的推移、すなわち血糖値の変化をみる検査。
糖尿病など「糖代謝異常」をきたす疾患の診断指標となる。
通常、空腹時血糖を測定後、75gのブドウ糖を摂取し、1時間後と2時間後の血糖値を測定し、それを診断基準とする。

基準値

140mg/dL 以下(2時間値)

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 糖尿病
  • 甲状腺機能亢進症
  • 褐色細胞腫
  • 急性肝炎
  • 慢性肝炎
  • 栄養障害
  • クッシング症候群(Cushing 症候群)
  • など

低値を示す疾患

  • 高インスリン血症
  • インスリノーマ
  • 甲状腺機能低下症
  • 糖原病
  • アジソン病
  • 吸収不良症候群
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。