血清中に含まれるタンパク質は、そのほとんどが「アルブミン」と4種類の「グロブリン」で構成されているため、その増減や構成比率を見ることにより、「総タンパク検査」だけでは診断の付かない疾患の種類を絞り込むことが可能となる。
血清タンパク分画は「肝臓疾患」「心臓疾患」「自己免疫疾患」「悪性腫瘍」などの診断指標とされる。
アルブミン | 60~71.4% |
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α1グロブリン | 1.9~3.3% |
α2グロブリン | 5.7~9.7% |
βグロブリン | 6.9~10.7% |
γグロブリン | 10.5~20.3% |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。