心筋の細胞に体内の脂肪酸と同様に取り込まれる性質を持つ放射性同位元素(RI)を静脈に注射した直後および4時間後、シンチカメラと呼ばれる専用の装置を用いて放射性同位元素から放出される放射線を捉え、得られたデータをコンピューターで処理し画像化する検査。
「心筋脂肪酸代謝シンチグラフィー(心筋BMIPP)」は、アイソトープ検査・RI検査・核医学検査などとも呼ばれ、虚血性心疾患や左室壁運動機能障害・左室壁形態の異常など、心筋局所の脂肪酸代謝障害の診断に用いられる。
概要 | 虚血部位では脂肪酸と同様に放射性同位元素(RI)も集積しにくいため、心筋梗塞などの虚血性心疾患を調べることができます。 |
---|---|
メリット | 脂肪酸代謝が抑制されて糖代謝が優位となる虚血性心疾患の特定に有効です。 |
デメリット | 検査時間が長くなってしまいます。 |
注意事項 | ①妊娠している方は医師に申告する ②金属類をすべて外す |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。