心プールシンチグラフィー

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検査対象
心臓

放射性同位元素(RI)を静脈に注射した直後、シンチカメラと呼ばれる専用の装置を用いて放射性同位元素から放出される放射線を捉え、得られたデータをコンピューターで処理し、右心室と左心室からどれだけ血液が送り出されるかという駆出率を計測する検査。
「心プールシンチグラフィー」は、アイソトープ検査・RI検査・核医学検査などとも呼ばれ、心筋梗塞や心不全の症状の把握に用いられる。

検査の対象となる主な疾患

  • 心筋梗塞
  • 心不全
  • 狭心症
  • 心室中隔欠損症
  • 心房中隔欠損症
  • 心内膜床欠損症
  • 動脈管開存症
  • 両大血管右室起始症
  • 両大血管左室起始症
  • 左心低形成症候群
  • 右心低形成症候群
  • エプスタイン奇形
  • ファロー四徴症
  • 大血管転位症
  • 大動脈縮窄症
  • 心臓弁膜症
  • 心膜炎
  • など

備考

概要

この検査では心室の駆出率を計測できるため、冠動脈疾患の診断だけでなく、心機能の重症度評価を行うためにも利用されています。

メリット

左心室の容積が実測できる他、同時に心筋血流検査を行うこともできます。

デメリット

精度が向上した心エコーで手軽に心機能を計測することができます。

注意事項

①妊娠している方は医師に申告する
②金属類をすべて外す

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。