尿中ミオグロビン

doctor iat
検体
尿

骨格筋や心筋に存在するタンパク質の一種「ミオグロビン(Mb)」の値を測定する検査。
ミオグロビンは、酸素と結合しやすく、赤血球が運んできた酸素を受け取る働きを担っているため、筋肉に障害が起こると尿中に流出し高値を示すことから、主に「心筋梗塞」や「筋ジストロフィー」など筋肉破壊を伴う疾患の診断指標とされる。

基準値

10ng/mL 以下

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 心筋梗塞
  • 心筋炎
  • 狭心症
  • 皮膚筋炎
  • 横紋筋融解症
  • 筋ジストロフィー
  • 多発性筋炎
  • 甲状腺機能低下症
  • 腎不全
  • 悪性高熱症
  • クラッシュ症候群
  • 糖原病
  • 糖原病Ⅶ型
  • など

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。