放射線の一種であるX線を腹部に透過させ、その透過度合いの違いをフィルムに写しとる検査。
「腹部X線」は、透過しやすい部分が黒く写るため、その中で白く写っている部分を調べることにより何らかの異常を見つけることができる。
腰椎・骨盤・腹部内臓などに生じた疾患の診断指標とする。
概要 | 腹部全体にX線を照射して平面撮影し、腰椎・骨盤・腎臓の形状、お腹のガスや横隔膜の状態などを調べる検査で、腹痛などの症状がみられた場合や腸管内にガスが溜まっていると予想された場合に行われます。 |
---|---|
メリット | 検査時間が2~3分と非常に短く、苦痛もなく検査することが出来ます。 |
デメリット | 極めて僅かながらX線による被ばくがあります。 |
注意事項 | ①撮影時は大きく息を吐いて、しっかり止める ②ベルトなどの金属類は外す ③妊娠している人は医師に申告する |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。