特殊なフィルターを通した光をあてると蛍光を発する性質を持つ造影剤を静脈に注入し、眼底の血管に到達した段階で連続して写真を撮影し、網膜の損傷や血流・血管の状態などを調べる検査。
「蛍光眼底造影」は、「網膜剥離」「眼底出血」「視神経炎」「黄斑変性症」など眼底に病変が見られる疾患の診断に用いられる。
概要 | 腕の静脈から色素(フルオレセイン、またはインドシアニングリーン)を注射した後、青色光または赤外光フィルターを通して眼底を照明し、色素から発している蛍光のみを眼底カメラで数十枚連続で撮影する検査です。 |
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メリット | 血管内の血流状態を確認することができ、通常の眼底検査では見つけられない病変を詳しく調べることができます。 |
デメリット | 散瞳薬を用いるため、検査後3時間ほど光に対して極端に眩しく感じます。 |
注意事項 | ①検査当日のマスカラやアイラインなどの化粧は禁止 ②薬物アレルギーや心・腎疾患のある方は医師に申告する ③検査直後の車の運転は禁止 |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。