「膀胱尿道造影」は、尿道口からカテーテルを挿入し膀胱を造影剤で膨らませ、膀胱や尿道の形態をX線で撮影する検査。
主に男性を対象に行う検査で「前立腺疾患」「尿道憩室」「膀胱がん」などの診断に用いられる。
概要 | 外尿道口から麻酔薬入りゼリーを塗ったカテーテル(細い管)を膀胱まで挿入し、それを通して造影剤を注入した後、尿道や膀胱を撮影する検査です。前立腺肥大と前立腺がんを区別するために重要な検査ですが、尿道狭窄・尿道憩室・膀胱がんなどを診断することもできます。この検査は一般的に男性が対象で、女性の尿道異常を検査する場合にはチェーンのついた細い管を膀胱まで挿入するチェーン膀胱尿道造影検査が用いられます。 |
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メリット | 膀胱や尿道の形態異常や前立腺肥大などの疾患を特定することができます。 |
デメリット | 検査時に多少の痛みを感じる場合がある他、検査後にも少量の出血がみられる可能性があります。 |
注意事項 | ①検査前に排尿する ②造影剤の排泄や感染症予防のため、検査後は水分を多めに取る |
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。