運動負荷心電図検査

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検査対象
心臓

心臓に一定の負荷を加え、安静時心電図では見られない運動に伴う心筋の変化を観察する検査。
「運動負荷心電図検査」には、凸型の二段の階段をメトロノームに合わせて昇降し運動前と運動後の比較を行う「マスター法」、胸に電極を付けベルトコンベアーの上を走りながら観察する「トレッドミル法」、胸に電極を付け自転車様の器具のペダルを漕ぎながら観察する「エルゴメーター法」がある。

検査の対象となる主な疾患

  • 期外収縮
  • 心房細動
  • 洞性頻脈
  • 上室性頻拍
  • 心室頻拍
  • 洞性徐脈
  • 房室ブロック
  • 左心室肥大
  • 右心室肥大
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 脚ブロック
  • WPW症候群
  • 心房粗動
  • 心不全
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 頻脈性不整脈
  • 徐脈性不整脈
  • 拡張型心筋症
  • 心肥大
  • 心膜炎
  • 運動誘発性不整脈
  • 労作性狭心症
  • 高血圧症
  • 心臓弁膜症
  • ブロードβ病(broad-β 病)
  • など

備考

概要

運動を行い心臓に一定の負荷を与えた状態、あるいは直後に心筋の電位変化を調べる心電図検査で、平常時では異常のない労作時狭心症や運動誘発性不整脈の有無を調べることが出来ます。

メリット

検査や診断以外にも、心臓病の人の運動許容量を調べることもできます。

デメリット

運動負荷によって狭心症や不整脈が誘発され、胸痛や立ちくらみなどが起こる可能性があります。

注意事項

①検査中、体調に変化がみられた際は速やかに医師に申告する
②動きやすい服装を着用する

基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。