甲状腺の背面にある副甲状腺(上皮小体)から分泌されるペプチドホルモン「i-PHT(副甲状腺ホルモン-インタクト)」の値を調べる検査。
この検査は、高カルシウム血症や低カルシウム血症が認められた場合に行われる。
i-PHTは、骨や腎臓に作用して血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きを担っているため、「原発性副甲状腺機能亢進症」「慢性腎不全」「特発性副甲状腺機能低下症」など、カルシウムの代謝異常が生じる疾患の診断指標とされる。
10~65pg/mL
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。