ビタミンD（コレカルシフェロール）
- 検体
- 血清
生理機能の維持に重要な役割を果たす栄養素ビタミンの一つである「ビタミンD」の値を調べる検査。
ビタミンDは「コレカシフェロール」とも呼ばれる脂溶性のビタミンで、カルシウム代謝・リン代謝などの作用を持つため、その値の異常は「骨粗鬆症」「くる病」「骨軟化症」などの診断指標となる。
基準値
9.0~33.9ng/mL
異常値を示す疾患
高値を示す疾患
- ビタミンD過剰症
- 原発性副甲状腺機能亢進症
- 小児特発性高カルシウム血症
- サルコイドーシス
- Ⅱ型ビタミンD依存症
- など
低値を示す疾患
- 骨軟化症
- 骨粗鬆症
- 副甲状腺機能低下症
- 肝硬変
- 肝臓がん
- 慢性腎不全
- Ⅰ型ビタミンD依存症
- など
基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値＝正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値＝罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。